【漢検準1級】19.参差錯落

準1級



漢検準一級では、一見読めそうな単語にも注意が必要だ。

難しい読みを既存の知識とつなげると、比較的覚えやすくなる。

そんな体験を与えてくれたのは「参差錯落」という四字熟語である。

1.「参差錯落」の読みと意味

シンシサクラク」と読む。しんし?

初見だと「サンササクラク」と読みたくなる。

錯落を「サクラク」と読むのはともかく、参差を「シンシ」とは読めない。

大辞林によると、「一様ではなく、入りまじっている様」という意味がある。





参を「シン」とは読めん!!!と思ったが…

日常で目にする熟語であるではないか。

それは…




人参である。




差を「シ」と読む用法は他に見つからなかった。

広漢和辞典には差を「シ」と読む熟語が掲載されている。(Yahoo!知恵袋の回答)

人参の読みがあったという事実も知恵袋から拝借している。

さも自分で発見したかのように書いてごめん。

2.「参差」と「錯落」

参差も錯落も「入りまじるさま」という同じ意味を持つ。

参差錯落は同じ意味の熟語を重ねることで、その意味を強調している。





意味を重ねる四字熟語は他にもある。

よく使う四字熟語であれば、唯一無二や完全無欠などがあげられる。





参差は他にも意味がある。大辞林によると以下の3つ。

① 長短の等しくないさま。

② 入りまじるさま。

③ くいちがっているさま。

すべてを無理に覚えなくてもいい。



3.「参差錯落」の用法

参差錯落な人参が安く売られている」のように、同じ読みを持つ漢字を紐づけて覚えよう。


この前、久しぶりに渋谷のスクランブル交差点に行く機会があった。

ヒトが多すぎて、まるで芋を洗うような光景。

これこそまさに参差錯落の権化と言ってもいいだろう。



「参差錯落」のまとめ

読み:シンシサクラク

意味:一様ではなく、入りまじっている様

例文:参差錯落な人参が安く売られている




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