16.晦朔

準1級

日常過ごしていて出会う機会のあまりない熟語、「晦朔」。

それぞれの漢字の意味を紐解くと、熟語の意味を忘れにくいと思う。

物忘れは人間の大敵なので、なんとかして立ち向かっていきたいところ。

1.「晦朔」の読みと意味

カイサク」と読む。

「晦」の音読みは「カイ」、「朔」の音読みは「サク」である。

意味は「みそかとついたち」、つまり月の最後と最初である。

月の最後と最初なので、「一か月」という意味も生まれる。



2.「晦」と「朔」

「晦」は「みそか」「つごもり」といった、月の最後を表す意味がある。

というか、そのまま「みそか」「つごもり」とも読む。

「大晦日」が一番おなじみであろう。

「朔」は「ついたち」とも読み、月の最初を表す。

果物のはっさくは「八朔」と書く。

昔、とあるお寺の住職が「この果物は八月一日ごろに食べられるよ」と言ったそうな。

ハ月ついたち、そう、「八朔」である。





3.「晦朔」の用法

朝菌は晦朔を知らず」という言い回しがある。

意味は短命であることのたとえ。

また、命は儚いものであることのたとえ。





朝菌とは、朝生えて夕方には枯れるキノコのこと。

月の初め(朔)と終わり(晦)も知らずに枯れていってしまうことから。






スマブラで即死コンボを決められた後に、相手に「朝菌は晦朔を知らず…」とボソッと言ってみよう。

相手が意味を知らなければ、こちらの言葉に気を取られるだろう。

その隙をつき、今度はこちらが即死コンボを決める、というおすすめの作戦である。

ぜひ使ってみてほしい。




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