【漢検準1級】18.立錐

準1級

「錐」という字は、数学で目にした記憶。

三角錐、四角錐、で使われる。

錐の体積は

(底面積)×(高さ)× ${\Large \frac{1}{3}}$

で表される。懐かしい。

見たことのある漢字でも、意外と準一級範囲ということもある。

「立錐」の読みと意味

リッスイ」と読む。

立錐だけだと、「錐(きり)を立てること」というそのままの意味。

錐とは下の画像の通り、木に穴を空ける道具のこと。





「立錐の余地もない」という用法で使用されることが多い。

錐をたてる隙間もないぐらい、人や物が密集している様子」を表す。





漢検準一級では、「リッスイの余地もない」という文から立錐を記述させる問題が出題される。


「錐」について

錐の音読み「スイ」は、推や誰と同じ読み方である。(2.誰何でも紹介)

訓読みは「きり」で、先ほどの画像の通り。

三角錐や円錐といった用法でおなじみではなかろうか。

他には、「嚢中の錐(のうちゅうのきり)」という故事がある。

意味は「すぐれた人物は隠れていても自然と外に現れることのたとえ」である。

「嚢」は袋という意味。

袋に錐を入れても、先端が突き出て現れることから。




ごみ袋を突き破った割りばしを想像するとわかりやすい。

地味に嫌だよね、あれ。


「立錐」の用法

東京の朝の満員電車は立錐の余地もない」のように使える。

東京の通勤ラッシュはどの路線も立錐の余地もないように思う。

圧迫感がかなり強いので体力を根こそぎ持っていかれる。

朝の会社員はみな戦闘民族なんだなぁ。




ぜひ「立錐の余地もない」という表現を日常でも使ってみてほしい。



「立錐」のまとめ

読み:リッスイ

意味:錐を立てること

立錐の余地もない、は「錐をたてる隙間もないぐらい、人や物が密集している様子

例文:東京の朝の満員電車は立錐の余地もない


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