本因坊の名を冠したヒカルの碁クイズ大会開催記③ ~クイズ形式紹介~

囲碁

クイズ大会において、重要な要素の1つがクイズの形式である。

前書きでも書いた通り、クイズはルール構築によって楽しみ方が無数に存在する。

参加者全員に楽しんでもらうというコンセプトのもと、以下を意識した構成にした。

・ルールをシンプルに

・知識以外も必要な形式の用意

・参加者全員が回答可能な形式を多めに



早押しクイズ

任天堂といえばまずはマリオ、クイズといえばまずは早押しである。

司会(クイズ用語では問読み)が問題を読み、答えがわかったら早押しボタンを押す。

一番早くボタンを押した人が回答できるという、いたってシンプルなルールだ。





回答者は問題の途中でボタンを押すことができる。

例えば、「山梨県と静岡県にまたがる、日本で一番高い山は何でしょう?」という問題を司会が読むとする。

「山梨県と静岡県にまたがる」でボタンを押して、「富士山!!」と回答してよい。



早押しクイズは、「他の人より少ない情報をもとに回答を得るゲーム」とも言える。

作問する際はこの点を意識して作成した。

具体的な問題や工夫点は次の記事で書こうと思う。



ボードクイズ

参加者全員にボードとペンを配布する。

問題をプロジェクターに投影して、参加者がボードに答えを記入する形式。

このルールのいいところは2つある。

①参加者全員がクイズに回答できるという点。

②図や選択肢などを使用したクイズを出題できる点。





実際に出題した問題を一つ載せておく。

解答はこちら



クイズ・誰の対局?

ヒカルの碁クイズ大会ならではの形式。

ヒカルの碁作中で登場する、ある対局の盤面が表示される。

盤面は徐々に進行していき、わかった時点でボードに回答する。




ヒカルの碁に登場する盤面は、実在の棋譜を再現している。

作中の熱戦の盤面を覚えている人も多いため、クイズとしておもしろいのではと考えた。



以下に実際に出題した問題をもとに、イメージ図を載せる。

↓時間経過

↓時間経過

ブログでは3ステップ記載しているが、実際の大会では7ステップぐらいの盤面を用意した。

この盤面の対局者はこちら

黒:進藤ヒカル VS 白:和谷義高



謎解きクイズ

ヒカルの碁関連の単語が答えとなる謎解きをボードで回答する形式。

私は謎解き好きで、一度謎を作成してみたいという思いから採用。





ヒカルの碁の知識というより、謎解き力の方が重要となる。

クイズの形式が知識一辺倒にならないという意味でも、謎解きクイズは重要な位置づけであった。



実際に出題した謎解きを1問載せておく。

解答はこちら


実際に出題した問題や、作成時の考え方は次回以降の記事で紹介したい。


チーム戦

3人1組でチームを組み、少し難しい問題や謎解きを解いていく形式。

制限時間内であれば出題された問題や謎解きについてチームで話し合ってよい。




個人で苦手な部分を味方が補えたりもできるところがいい。

そしてなんといってもわいわい相談しながら楽しくできるのが魅力。





ヒカルの碁では3人1組の団体戦がよく描かれていることに因んでいる。

チーム戦前提で大会を開催してもいいぐらいだ。


独自性を持て!クイズ

複数回答があるクイズを出題。

参加者は他の人とかぶらない回答を推測し、ボードに書く形式。



実際に出題した問題を以下に記載する方がわかりやすいと思う。

ヒカルの碁 第1回ピカイチキャラコンテスト(第1回人気投票)の1位~30位を答えよ

答えはこちらのブログを参照



この問題のいいところは、人気上位のキャラを答えても得点できること。

主人公の名前は逆にみんな書かない、という心理を読んで、「進藤ヒカル」と書くと得点できる可能性もある。


逆に、マニアックなキャラクターがかぶると盛り上がる。

当日は「三谷のお姉さん」と2人書いており、大いに盛り上がった。


1問多答ボードクイズ

複数回答があるクイズを出題。

参加者全員、思いつく限りの解答をボードに書く形式。

簡単な回答から難しい回答まであり、一発逆転が狙えるという意図で作成。



実際に出題した問題を以下に記載する。

ヒカルの碁単行本で、表紙にヒカルが登場する巻」を数字でできるだけ答えよ

解答はこちら

A.1、4、7、9、10、11、12、14、19、22、23

この問題は、知らなくても運が良ければ高得点を取れるように作ったつもり。

だったのだが、全問正解した方がいた。

私が全問正解を想定しておらず、出題者を上回られる結果となった。


感想

クイズ大会の幹を成す形式(ルール)について、今回はわかりやすさを重視して構成した。

ルールによってまったく違う形のおもしろさが表れるので、ここをいかに考えるかが重要であることを学んだ。




今回はシンプル形式を多く採用したとはいえ、どの形式の問題も考えていて楽しかった。

今回採用できなかった形式もあるので、どこかで採用できたらいいなぁ。




次回は最も多く作成した早押しクイズの問題を作り方を書いていこうと思う。

こだわりポイントも多いのでお楽しみに!







←本因坊の名を冠したヒカルの碁クイズ大会開催記② ~準備~

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