2025年2月16日、R6-3(令和6年度第3回)漢検準1級を受検した。
まったく力及ばず、合格の160点には程遠い。
せっかく受験したので、各パートの感想を記録する。
※今回は漢字の意味については詳しく解説しない
読み
漢字の読みを答える問題。
30問あり1問1点。
合格を目指すなら27点はほしいところ。
蟬蜎(センケン)、女婿(ジョセイ)、奄う(おおう)など、学習不足で読みを推測できなかった漢字も多い。
ブログで取り上げた晦朔が読みで出題された。
貝貨(バイカ)が読めなかったのは悔しい。
歌唄(カバイ)から貝の音読みは推測できた。
種籾(たねもみ)という言葉は北斗の拳の「ミスミのじいさん」が言っていたので覚えていた。
表外の読み
常用漢字ではあるが、常用漢字表に掲載されていない読みを答える問題。
10問あり1問1点。
合格を目指すなら9点はほしい。
読みを知っていなくても文脈で答えられる問題もある。
「盟う」だけでは読めなかったが、「生死を共にすることを盟い合った。」
と出題されると読みを推測できる。
※盟うは「ちか(う)」と読む
前回のブログで取り上げた「枢(とぼそ)」も表外読み。
熟語と一字訓
<例題>
永遠ー永い
のように、ある漢字を使用した熟語と、その意味にふさわしい訓読みを回答する問題。どちらの読みも回答する。
このパートで印象的だった問題は以下。
違戻ー戻る
「違戻」を「イレイ」と読めたが、「戻る」を「もとる」と読むのは初めて知った。
「もとる」の読みで「道理にそむく」という意味。
共通の漢字
<例題>
( )物の授業を受ける。
珍しい( )態系だ。
選択肢:か・せい・さい
のように、かっこに入る共通の常用漢字を答える形式で出題される。
上記の例では「生」の漢字を回答すれば正解。
本試験では読みの選択肢が8つあり、その中から適切な読みを漢字に変換する。
5問あり1問2点。
難しいので6点あればよい。
常用漢字を回答するのだが、語彙のレベルが高い。
日頃の研鑽はもちろんのこと、純文学に触れておくのも良いかもしれない。
村の( )碑が残る
( )舌の徒
上記の解答は「口」である。
「口碑」も「口舌」も知らなかった。
書き
指定された漢字を書く問題。
20問あり1問2点。
大問の中で最も配点が大きい。
合格を目指すなら36点はほしい。
ここは半分も得点できていなかった。
普段から漢字を書いておくことの大切さを痛感。
一番伸びしろがあるということにしておこう。
業曝し(ごうさらし)が書けただけでも良しとしよう。
誤字訂正
<例題>
周りを敵軍に囲まれ絶対絶命の窮地に陥る
のように、文章の中で間違っている同じ音訓の漢字を一文字訂正する問題。
上記の例では「対」を「体」に訂正する。
難しいので6点あればよい。
流麗且つ雅 醇 馴なる格調高き文章をブログでも書けるようになりたいなぁ。
四字熟語
書きと読み/意味を問う問題がある。
書きは、
<例題>
( )二鳥
選択肢:しおん・いっせき・きょうしょく
のように、四字熟語の一部が空欄になっており、選択肢から適切な語を選ぶ形式。
読み/意味は、
<例題>
考え・好み・性質などが人によって違うこと
選択肢:十人十色・異口同音・唯一無二
のように、出題された意味に当てはまる四字熟語を選択肢から選んで、下線部の読みを回答する形式。
「といろ」と解答すれば正解となる。
書きは10問、読みと意味は5問、各2点。
書きは10個のひらがなから、読みと意味は8つの四字熟語から選択して回答する。
読み/意味では「丈の異なる物が入り交じるさま。」という意味の四字熟語、参差錯落の下線部の読みを回答する問題が出題された。
参差錯落もブログで取り上げたので正答できた。
合格を目指すなら36点はほしい。
四字熟語は通常の熟語より覚える量が少ないので、しっかり得点したい。
対義語・類義語
熟語の対義語、類義語を答える問題。
対義語5問、類義語5問の計10問、各2点。
個人的には特に対義語が苦手だが、頻出のものもある。
合格を目指すなら16点ほしい。
「開智」は初めて聞いたが、「智=知を開く」のイメージから「啓蒙」を正答できた。
「斬新」の対義語は「旧套」で覚えていたが、「陳套」が出題され撃沈。
故事・成語・諺
故事・成語・諺(ことわざ)の一部の漢字の書きを答える形式。
10問あり1問2点。
故事や諺は語呂が良いので比較的覚えやすい。
と言いつつ、今回は半分も得点できていないのだが…。
ブログで取り上げた漢字が2問出題された。
・轍鮒の急
・嬰児の貝を持って巨海を測る
「ヒゲも自慢のうち」のヒゲを「髭」と思ってしまった。(しかも正しく書けてない)
正しくは「卑下」も自慢のうち。
「漢検準1級全然点を取れなかったので、漢字力ないわー。」
みたいな感じか。
おそらく準1級を受けようという時点で世間一般では漢字力があると思われる。
文章題
明治から昭和初期の実際の文章から、読みと書きが出題される。
読み10問で各1点、書き5問で各2点の計20点である。
難易度にブレがありそうなので、最低15点ぐらいあれば十分と考えている。
今回は文章題の書き問題だけ唯一満点が取れたはず。
「ホテイバラ」の書き取りで「布袋腹」を思いつけたのは良かった。
布袋は七福神の一神。
「ぽてっとした布袋」のイメージをなぜか持っていたので、肥満傾向のあるお腹のことをいうのだろうと推測できた。

あとがき
昨年の6月に漢検準1級を受検した。
このときは勉強量が不足しており、124点で落ちた。
今回の私は一味違う!
なんてったってブログを書いてる!
と強がり受験した2月の漢検。
結果は自己採点で前回より点数が低い😇
紙に書いて勉強していなかったので、当然の結果である。
しっかりと漢字を書き、R7-1でのリベンジを誓った。
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