【漢検準1級】「咳唾珠を成す」の意味・読み方・例文 詳しく解説(No.37)

「咳唾珠をなす」の意味は次のうちどれ?

  1. 体調が悪く咳が止まらずに唾が珠のようになってしまうこと
  2. 無駄なことでも繰り返せば意味を持つようになること
  3. 詩文の才が豊かでその言葉が美しいこと
  4. 他人の成果を横取りして自分のものにすること

まずは直感で選んでみてほしい。

答えはこちら

3


漢検準1級の問題集で初めて見たとき、「咳」と「唾」のイメージからあまりいい印象がなかった。
しかし、意味を調べたことで強く印象に残る言葉になった。

忙しい人のための「咳唾珠をなす」まとめはこちら

目次

「咳唾珠を成す」の読み方・意味

がいだたまをなす」と読む。

意味は以下の通り。

咳唾珠を成す の意味
  1. 権勢が盛んでその言葉が尊ばれること。また、詩文の才が豊かでその言葉が美しいこと。

出典:漢検 漢字辞典

ということで、冒頭のクイズの解答は3」となる。
ポイントは「珠」で、「宝石」の意を指す。
「珠玉の作品」という慣用句でも使われる通り、「珠」はかなりいい意味で使われる。

直訳すると、「咳」や「唾」が「宝石」のようになる、ということだ。
転じて、口から出た言葉が珠のような名句であること、つまり言葉が美しいことの意となる。

「咳」や「唾」でさえ宝石になるなんて…
どれほどの才能があればそうなるのだろうか。
口から出る言葉がすべて宝石になるイメージで覚えよう。

ちなみに「咳唾」で「目上の人の言葉を敬っていう語」という意味もある。

「咳」の字の読み方・意味・熟語

訓読みは有名であろう「咳」は、漢検準1級配当の漢字のため解説しておこう。
調べてみると知らない読み方もあり興味深い。

咳 の読み方・意味

<読み>
音読み:ガイ・カイ
訓読み:せき・せ(く)・しわぶき・しわぶ(く)

<意味>
1. せき。しわぶき。せきばらい。
2. 幼児が笑う。

出典:漢字ペディア

まずは音読みの「ガイ」は漢検準1級で出題されるので押さえておく。
「咳」は辛亥革命の「亥」に口へんがついており、「亥」と同じ読み方をする形成文字。
「亥」の読みを覚えておけば関連して記憶から引き出せる。

「しわぶき」は日常会話では殆(ほとんど)用いられないと思うが、こちらも「せきをすること」や「せきばらい」の意味がある。
文学作品では屢(しばしば)咳(しわぶき)が使われている。

それにひきかえ、マカオ博士はなにをしているのか、咳(しわぶき)の声さえ聞えてこない。

出典:宇宙女囚第一号 (新字新仮名) / 海野十三(著) (ふりがな文庫より)

「咳」の字を使った熟語

鎮咳剤(ちんがいざい)

鎮咳剤の意味
  1. 咳をしずめるための薬剤。

出典:コトバンク

漢検準1級を受検するみなさんは砥礪しているといっても過言ではない。

咳嬰(がいえい)

咳嬰の意味
  1. ちのみご。笑い始めたころ(二、三歳)の幼児

出典:新 漢字林

「幼児が笑う」という意外な意味で使われている熟語。
「嬰」も漢検準1級配当の字なので押さえておこう。

「咳唾珠を成す」の例文

咳唾珠を成すの例文

彼は咄嗟の一言にも深い示唆があり、まさに咳唾珠を成す人物だ。

何を言っても名言が出てくるような人に使える。

社会人のみなさんは、上司に「ありがたいお言葉を頂戴し感涙の極みです。まさに部長は咳唾珠を成す方ですね!」
と言ってみるとよいだろう。
責任は取らないが、スピード昇進まっしぐらの可能性がある。

「咳唾珠を成す」のまとめ

「咳唾珠を成す」の読み・意味・例文

<読み>
がいだたまをなす

<意味>
権勢が盛んでその言葉が尊ばれること。また、詩文の才が豊かでその言葉が美しいこと。

<例文>
彼は咄嗟の一言にも深い示唆があり、まさに咳唾珠を成す人物だ。

口から出る言葉がすべて宝石になるイメージ。
すごくいい意味の言葉なのでみんな使っていこう。


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