「咳唾珠をなす」の意味は次のうちどれ?
- 体調が悪く咳が止まらずに唾が珠のようになってしまうこと
- 無駄なことでも繰り返せば意味を持つようになること
- 詩文の才が豊かでその言葉が美しいこと
- 他人の成果を横取りして自分のものにすること
まずは直感で選んでみてほしい。
答えはこちら
3
漢検準1級の問題集で初めて見たとき、「咳」と「唾」のイメージからあまりいい印象がなかった。
しかし、意味を調べたことで強く印象に残る言葉になった。
忙しい人のための「咳唾珠をなす」まとめはこちら
「咳唾珠を成す」の読み方・意味
「がいだたまをなす」と読む。
意味は以下の通り。
- 権勢が盛んでその言葉が尊ばれること。また、詩文の才が豊かでその言葉が美しいこと。
出典:漢検 漢字辞典
ということで、冒頭のクイズの解答は「3」となる。
ポイントは「珠」で、「宝石」の意を指す。
「珠玉の作品」という慣用句でも使われる通り、「珠」はかなりいい意味で使われる。
直訳すると、「咳」や「唾」が「宝石」のようになる、ということだ。
転じて、口から出た言葉が珠のような名句であること、つまり言葉が美しいことの意となる。
「咳」や「唾」でさえ宝石になるなんて…
どれほどの才能があればそうなるのだろうか。
口から出る言葉がすべて宝石になるイメージで覚えよう。
ちなみに「咳唾」で「目上の人の言葉を敬っていう語」という意味もある。
「咳」の字の読み方・意味・熟語
訓読みは有名であろう「咳」は、漢検準1級配当の漢字のため解説しておこう。
調べてみると知らない読み方もあり興味深い。
<読み>
音読み:ガイ・カイ
訓読み:せき・せ(く)・しわぶき・しわぶ(く)
<意味>
1. せき。しわぶき。せきばらい。
2. 幼児が笑う。
出典:漢字ペディア
まずは音読みの「ガイ」は漢検準1級で出題されるので押さえておく。
「咳」は辛亥革命の「亥」に口へんがついており、「亥」と同じ読み方をする形成文字。
「亥」の読みを覚えておけば関連して記憶から引き出せる。
「しわぶき」は日常会話では殆(ほとんど)用いられないと思うが、こちらも「せきをすること」や「せきばらい」の意味がある。
文学作品では屢(しばしば)咳(しわぶき)が使われている。
それにひきかえ、マカオ博士はなにをしているのか、咳(しわぶき)の声さえ聞えてこない。
出典:宇宙女囚第一号 (新字新仮名) / 海野十三(著) (ふりがな文庫より)
「咳」の字を使った熟語
鎮咳剤(ちんがいざい)
- 咳をしずめるための薬剤。
出典:コトバンク
漢検準1級を受検するみなさんは砥礪しているといっても過言ではない。
咳嬰(がいえい)
- ちのみご。笑い始めたころ(二、三歳)の幼児
出典:新 漢字林
「幼児が笑う」という意外な意味で使われている熟語。
「嬰」も漢検準1級配当の字なので押さえておこう。

「咳唾珠を成す」の例文
彼は咄嗟の一言にも深い示唆があり、まさに咳唾珠を成す人物だ。
何を言っても名言が出てくるような人に使える。
社会人のみなさんは、上司に「ありがたいお言葉を頂戴し感涙の極みです。まさに部長は咳唾珠を成す方ですね!」
と言ってみるとよいだろう。
責任は取らないが、スピード昇進まっしぐらの可能性がある。
「咳唾珠を成す」のまとめ
<読み>
「がいだたまをなす」
<意味>
権勢が盛んでその言葉が尊ばれること。また、詩文の才が豊かでその言葉が美しいこと。
<例文>
彼は咄嗟の一言にも深い示唆があり、まさに咳唾珠を成す人物だ。
口から出る言葉がすべて宝石になるイメージ。
すごくいい意味の言葉なのでみんな使っていこう。
←【漢検準1級】河山帯礪の意味・読み方・例文 詳しく解説(No.36)








コメント