「天機洩漏すべからず」の意味は次のうちどれ?
- 天候の変化を軽々しく予測してはいけない
- 重大な秘密や機密事項をむやみに漏らしてはならない
- 運命は人の努力によって変えられるという教え
- 神仏の意思には逆らってはならないという戒め
正解は「読み方・意味」の項で確認してほしい。
令和7年度第3回本試験で出題された故事・諺・慣用句の「天機洩漏すべからず」。
こちらも私が覚えられていなかったため、復習も兼ねて整理してみたい。
忙しい人のための「天機洩漏すべからず」まとめはこちら
「天機洩漏すべからず」の読み方・意味
「てんきせつろうすべからず」と読む。
意味は以下の通り。
- 重大な秘密は絶対に人にもらしてはならない。
出典:漢字ペディア
この意味から、冒頭のクイズの解答は2となる。
R-7 第3回本試験では、「セツロウ」を記述する問題が出題された。
「天機」とは、天の神が決めた機密のこと。
「洩漏」はもらすこと。
「天機」を「洩漏してはいけない」という意味から、「重大な秘密は絶対に人にもらしてはならない」の意味となる。
現代でいえば「機密保持」という感覚に近い言葉だ。
ところで、「洩漏」の字を入れ替えると、「漏洩(ロウエイ)」となる。
漏洩であれば聞いたことがある人も多いのではないだろうか。
社会人であれば、情報セキュリティ教育で「機密情報を漏洩するな」と口酸っぱく教えられるだろう。
「漏洩」と「洩漏」は同じ意味で使われる。
じゃあなぜ「洩漏」は「エイロウ」と読まないのか?という疑問が浮かぶ。
「天機洩漏すべからず」の例文
新製品の情報については、発表日までは天機洩漏すべからずという姿勢が徹底されている。
機密情報を外部に漏らさないようにしよう。
また、誰にでもほかの人に知られたくない秘密の1つや2つはあるだろう。
そんなときもこのことわざは使える。
「異世界呪文集」って書かれたノート見ていい?
「ダメだ。天機洩漏すべからずだ。」
黒歴史は封印しておこうね☆
「漏洩」と「洩漏」の関係
なぜ「洩漏」は「セツロウ」と読むか
漢検準1級相当のため、「漏洩」についても確認しておく。
読みはもちろん「ロウエイ」なのだが、なんと「ロウセツ」とも読める。
「ロウセツ」の読みを入れ替えて「洩漏」は「セツロウ」と読めるというわけだ。
「漏洩」を「ロウエイ」と読むのは慣用読み
もともと「漏洩」は「漏泄」とも書き、「ロウセツ」と読んでいた。
しかし、「ロウエイ」と読む人が増え、今では慣用読みとして定着した。
「漏洩」を「ロウエイ」と読むようになったのは、「洩」のさんずい編をとった漢字「曳」が「エイ」と読むためだと考えられる。
「漏」と「曳」の字の解説
「洩」は漢検準1級配当の字で、頻出なのでマスターしておこう。
前項で紹介した「曳」も漢検準1級配当の字なので、合わせて紹介する。
洩の字の読み方・意味・熟語
音読み:エイ・セツ
訓読み:も(れる)・の(びる)
「漏れる」も「洩れる」も「も(れる)」と読む。
「のびる」という意味もあるが、まずは「もれる」を覚えておこう。
まずは「漏洩」が書けるようになっておけばよい。
曳の字の読み方・意味・熟語
音読み:エイ
訓読み:ひ(く)
曳の漢字は「ひく、ひっぱる」という意味。
熟語は以下を押さえておこう。
- 揺曳…船が他の船を引いて航行すること。
- 曳航…①ゆらゆらとたなびくこと。「はるか遠くまで―する汽船の煙」
②音や感情があとあとまで長く残ること。「感動の―が体中に残る」
「天機洩漏すべからず」のまとめ
<読み>
てんきせつろうすべからず
<意味>
重大な秘密は絶対に人にもらしてはならない。
<例文>
新製品の情報については、発表日までは天機洩漏すべからずという姿勢が徹底されている。









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