酸ヶ湯温泉
八甲田山からさほど遠くない距離にある、酸ヶ湯(すかゆ)温泉。
一行はそこで冷えた体を芯から温めることに。
八甲田山から車で20分ほどである。

酸ヶ湯温泉の近くの駐車場に車を停め、車を出たとたん、硫黄の香りが鼻腔をくすぐる…ではなく、鼻腔をわしづかみにしてくる。
まさに温泉といった香りだ。
酸ヶ湯温泉に到着。
木製の看板が歴史を物語っているかのようである。

ここ酸ヶ湯温泉は、江戸時代からの歴史がある温泉。
「雲上の霊泉と称される酸ヶ湯温泉は海抜約900mにあり、紫外線やアレルゲンの少ない清らかな空気と高地気候の作用が相まって、3廻り10日で万病に効果が現われると言われています。」
(酸ヶ湯温泉 公式HPより引用)
とあり、湯治で訪れる人も多いという。
さらに特徴的なのは、「ヒバ千人風呂」と呼ばれる混浴の大浴場があること。
さかのぼること約200年、これまた江戸時代には大衆浴場が存在し、そこでは混浴が一般的だったそう。
江戸の文化を現代まで継承している温泉は多くはないだろう。
大浴場という空間内には男女が共存するが、当然ながら男女の空間は明確に分けられている。
さて、温泉に入ると、外との温度差が激しいためか、大浴場いっぱいに湯煙が立ち込めており、前があまり見えなかった。
アニメなどで描写される湯煙と遜色ないぐらいである。
当然ながら、硫黄の濃いにおいが辺りに立ち込めている。
温泉の温度はやや高く、冷えた体をほぐすには十分すぎる温度であった。
ここが自分一人の空間であるならば、「くっはぁ~~~~~!!!!」
と自然に声が漏れ出たことであろう。
それなりに長い時間湯舟であたたまり、深部体温が上昇。
八甲田山のマイナス分を差し引いてもおつりがくるぐらいあたたまった。
やはり温泉は良い。
1つだけ注意点があるとすれば、硫黄成分が強すぎて服ににおいがつくことだ。
酸ヶ湯温泉に行く際は着ていく服を考えた方がよいだろう。
2日目夕餉 辰巳館
酸ヶ湯温泉から帰り、夕食にはいい時間に。
昨日は魚介コフレのような夕食だったが、本日はお肉。
もちろん魚介も忘れてはいない。
どの料理もおいしかったが、画面左あたりにある、塩コショウでさっと焼いたようなホタテが一番印象に残っている。
シンプルな味付けだからこそ、素材の良さが際立つのかもしれない。

2日目の終わり
夕食を堪能した後、就寝までには時間があった。
一行は1日目に借りた「MJ」を手に取る。
日常で行えることを非日常な空間で行うと、それは立派な非日常的体験である。
テンションも非日常的になったりするが、そこは想像にお任せしよう。
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