「河山帯礪」の意味は次のうちどれ?
- 困難な状況でも努力を続ける精神を表すこと
- 大きな山河を越えて遠くまで旅をすること
- 国土の広さや壮大な自然をたたえること
- 誓いが非常に固く、永く変わらないことのたとえ
まずは直感で選んでみてほしい。
答えはこちら
4
「河山帯礪」という四字熟語、漢検準1級の勉強においてなかなかのくせ者だと思っている。
そんな漢検準1級界四字熟語くせ者選手権上位の「河山帯礪」を今回は取り上げよう。
忙しい人のための「河山帯礪」まとめはこちら
「河山帯礪」の読み方・意味
「かざんたいれい」と読む。
意味は以下の通り。
- 永く変わらない堅い誓約のこと。また、国が永遠に栄えること。
出典:漢検四字熟語辞典
ということで、冒頭のクイズの解答は「4. 誓いが非常に固く、永く変わらないことのたとえ」となる。
しかし、河と山から「永く変わらない堅い誓約」という意味がピンとこない。
くせ者ポイントその1だ。
成り立ちを見ると、「河」は黄河、「山」は泰山(中国の山)のことを指す。
「帯」は「河」に対応しており、「礪」は砥石を意味する言葉で「山」に対応している。
広い黄河が帯のように細くなり、高い泰山が擦り減って砥石のように平らになっても、永く変わらないという意味。
成り立ちを聞いてもピンとこないのは準1級四字熟語あるあるだ。
似ている四字熟語・山河襟帯
「山河襟帯(さんがきんたい)」という四字熟語もある。
意味は以下の通り。
- 自然の要害。山が襟のように取り囲み、河が帯のようにめぐって流れている地形である意。
出典:漢検四字熟語辞典
準2級配当の四字熟語なのだが、「河山帯礪」と4文字中3文字が同じ字だ。
「河山帯礪」のくせ者ポイントその2である。
なぜくせ者かというと、某有名問題集では、「河山帯礪」と「山河襟帯」が同じページに収録されているのだ。
どちらも初見だと、どっちがどっちかわからなくなる。
私は「河山帯礪」は「火山帯は永く変わらない」とほぼ語呂合わせのように覚えている。
「礪」の字の読み方・意味・熟語
「河山帯礪」の「礪」は漢検準1級配当の漢字のため解説しておこう。
<読み>
音読み:レイ
訓読み:あらと・と(ぐ)・みが(く)
<意味>
1. といし。あらと。
2. とぐ。みがく。刃物をとぐ。
出典:漢字ペディア
「あらと」は漢字では「荒砥」と書き、きめの粗い砥石のことを指す。
「礪」の字を使った熟語
読み問題での出題が多い。
言葉は知っておいたほうがいいだろう。
砥礪(しれい)
- といし。
- とぎみがくこと。
- 学問・修行につとめること。
出典:漢検 漢字辞典
漢検準1級を受検するみなさんは砥礪しているといっても過言ではない。
磨礪(まれい)
- みがきとぐこと。といで鋭くすること。転じて、努め励むこと。
出典:漢検 漢字辞典
砥礪と同じような意味。
漢検準1級を受検するみなさんは磨礪しているといっても過言ではない。
「河山帯礪」の例文
二人は河山帯礪の契りを結び、永遠の友情を誓い合った。
友人の結婚式のスピーチで使ってみてはいかがだろうか。
「あの人は格式高い知識人だねw」と尊敬のまなざしを受けることだろう。
また、『HUNTER×HUNTER』のクラピカは永遠に心臓に鎖を打ち込んでいる。
まさに河山帯礪の鎖を打ち込んでいると言えよう。
「河山帯礪」のまとめ
<読み>
「かざんたいれい」
<意味>
永く変わらない堅い誓約のこと。また、国が永遠に栄えること。
<例文>
二人は河山帯礪の契りを結び、永遠の友情を誓い合った。
「河」と「山」の漢字から意味が連想しにくい。
覚えにくければ、「火山帯は永く変わらない」と語呂合わせで覚えるのもあり。
「山河襟帯」と混同しないように注意しよう。
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