2026年2月15日、R7-3(令和7年度第3回)漢検準1級を受検した。
昨年に引き続き、各パートの感想を主観で記録する。
全体の感想
- 難易度…易(漢検準1級の基本を勉強している前提)
- 対策…問題集で基本を押さえておくのが重要!
難易度は比較的易しかったと感じる。
易しいといっても、漢検準1級の基本を押さえていれば易しいという意味だ。
問題集に出てこないような読み書きはなかったので、基礎がしっかりしている人ほど点を取りやすい回だった印象。
1冊の問題集を9割ぐらいマスターしていれば合格できそうな回であった。
読み
漢字の読みを答える問題で、30問あり1問1点の30点満点。
合格を目指すなら27点は欲しいところ。
勉強の甲斐あって、満点を取れているはず!
なんと前日にブログで取り上げた「忍辱」が読みで出題された。
漢検準1級の役に立つブログとしての実績が積み上がった!

難読な漢字はなく、問題集の読み問題を9割ぐらい覚えていれば27点は取れそうなセット。
舟筏は少し迷ったが、「呉越同舟」の「舟」であることと、「筏」の下の「伐」から「シュウバツ」と読めた。
表外の読み
常用漢字ではあるが、常用漢字表に掲載されていない読みを答える問題。
10問あり1問1点で10点満点。
合格を目指すなら8点は欲しい。
文脈から類推できる問題もあるが、知っていないと正答できない問題ももちろんある。
「火を囲んで団くなる」は「まる(く)」で、知らなかったが推測できた。
「末枯れる」は「うらがれる」で、知っていないと難しい。
以下の問題を誤答。
「啓す」
「啓す」の読みを「ただ(す)」と間違えて-1点。
正解は「もう(す)」。
熟語と一字訓
永遠ー永い
のように、ある漢字を使用した熟語と、その意味にふさわしい訓読みを回答する問題。どちらの読みも回答する。
2×5問で計10点。
合格を目指すなら8点は欲しいところ。
このパートで印象的だった問題は以下。
峻別ー峻しい
「峻別」は「シュンベツ」と読めたが、ポイントは「峻しい」を「きび(しい)」と読むこと。
「けわ(しい)」とも読めるのだが、「峻別」の意味では「きび(しい)」が正解となる。
「けわ(しい)」と解答し-1点。
意味も考慮して解答する必要がある。
共通の漢字
( )物の授業を受ける
珍しい( )態系だ。
選択肢:か・せい・さい
のように、かっこに入る共通の常用漢字を答える形式で出題される。
上記の例では「生」の漢字を回答すれば正解。
5問あり1問2点。
難しいため、6点を目標にすればよい。
悪い( )見を起こす。
その事は( )知しています。
選択肢:さん・せん・とく・にん・ひ・へい・らい・りょう
上記の解答は「了」である。
わからなければ、「( )見」か「( )知」から単語になりそうな言葉を埋めるしかない。
「先見」や「了見」、「認知」があり、当たればラッキーの運ゲーに持ち込むと得点の可能性はある。
「先見」も「先知」も言葉になることを知っていたため、「先」を入れたが文脈に合わず。
2問間違えて-4点。
書き
指定された漢字を書く問題で、20問あり1問2点の40点満点。
大問の中で最も配点が大きい。
合格を目指すなら36点は欲しい。
ここも今回は難しい漢字はあまりなく、問題集の読み問題を9割ほど覚えていれば、36点は取れそうなセットだ。
こちらでも紹介している「蟹」と「煽てる」の書きが出題された。


同音異義語が苦手で、以下の問題を落としてしまい-4点。
- 「梓」に上す
- 「刺」を通ずる
「梓に上す(しにのぼす)」は「書物を出版する」という意味。
「上梓」を連想できていれば解答できたが思いつかず…。
「刺を通ずる」は「名刺を出して面会を求める」という意味。
誤字訂正
周りを敵軍に囲まれ絶対絶命の窮地に陥る
のように、文章の中で間違っている同じ音訓の漢字を一文字訂正する問題。
上記の例では「対」を「体」に訂正する。
6点取得を目指すのが良い。
準1級の書き問題で出てくる単語から出題されることも多い。
以下の問題は見当がつかず、-4点。
- 「懇当」→「懇到」
- 「御華納」→「御嘉納」
四字熟語
書きと読み/意味を問う問題がある。
書きは、
( )二鳥
選択肢:しおん・いっせき・きょうしょく
のように、四字熟語の一部が空欄になっており、選択肢から適切な語を選ぶ形式。
読み/意味は、
考え・好み・性質などが人によって違うこと
選択肢:十人十色・異口同音・唯一無二
のように、出題された意味に当てはまる四字熟語を選択肢から選んで、下線部の読みを回答する形式。
「といろ」と解答すれば正解となる。
書きは10問、読みと意味は5問、各2点の計30点で配点が大きい。
書きは10個のひらがなから、読みと意味は8つの四字熟語から選択して回答する。
合格を目指すなら34~36点は欲しい。
書きでは以下の記事で軽く触れた「箪食瓢飲」が出題された。

書き1問、読み1問間違えて-4点。
- 「( )必滅」
- 「枯木寒巌」
「生者必滅」の「生者」がわからず-2点。
「生きている人はいつか必ず死ぬということ。」という意味。
四字熟語辞典のHPでは漢検3級相当…。
準1級以前の漢字もおろそかにしてはいけない。
「枯木寒巌」をおそらく「かんげん」と書いてしまい、-2点。
「巌」は「ガン」としか読まず、「ゲン」とは読まない。
「こぼくかんがん」が正しい読み方。
対義語・類義語
熟語の対義語、類義語を答える問題。
対義語5問、類義語5問の計10問、各2点で計20点。
個人的には特に対義語が苦手だが、頻出のものもある。
合格を目指すなら16点欲しい。
かなりオーソドックスな対義語・類義語だった印象。
ここは満点想定!
「留鳥」の対義語は「候鳥」。
留鳥:一年中一定の地域内に定住する鳥のこと。
候鳥:季節によってすむ土地を変える鳥のこと。渡り鳥。
「候鳥」の「候」には「時節、とき、おり」という意味がある。
間違えやすい時に「侯」がある。
にんべんの横の縦線の有無が異なる。
「侯」は「きみ。封建時代の領主・大名。」などの意味があり、「大名諸侯」などの熟語で使用する。
故事・成語・諺
故事・成語・諺(ことわざ)の一部の漢字の書きを答える形式。
10問あり1問2点の計20点。
故事・成語・諺は定型文が出るので、できれば18点~20点欲しい。
以下の問題を間違えた。
- 「釈迦にシュウシなし」
- 「天機セツロウすべからず」
- 「酒は天のビロク」
正解はそれぞれ「宗旨」、「洩漏」、「美禄」。
「ビロク」は「微禄」と信じて疑っていなかった。
3問落としの-6点は痛く、基礎不足を実感。
文章題
明治から昭和初期の実際の文章から、読みと書きが出題される。
読み10問で各1点、書き5問で各2点の計20点である。
難易度にブレがありそうなので、最低15点ぐらいあれば十分と考えている。
以下の問題を間違えた。
- 「俱に」
- 「コウリ」
- 「ヘイシュウ」
読み問題は「俱に」を「まさに」と解答した記憶。
正答は「ともに」。
書き問題の「コウリ」。
「行李」が想定正解だと思われるが、「梱」でも正解かは気になるところ。
「ヘイシュウ」は「弊習」が正解で書けず。
対義語は「醇風」として対義語・類義語問題に出題される可能性もある。
問題集で解いたことあるので、思い出したかった。
「コウリ」が「梱」で合っていれば-3点、間違っていれば-5点。
あとがき
今回の漢検準1級は易化したと言われている。
易化したといっても、漢検準1級の勉強をまったくしていない人からすると難しい。
漢検準1級の基本を勉強していれば例年より点が取れたという意味である。
確かに難問っぽい難問はなく、問題集を学習していれば堅実に得点できる回だったと思う。
難問対策よりも、頻出問題を確実にマスターしておくことの重要さが如実にわかる回だった。






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