早速だが冒頭にクイズを出そう。
今後は恒例コーナーにしていきたい。
「瓢箪から駒が出る」の意味は以下のうちどれ?
- 外見と中身が大きく違うこと
- 地道な努力がやがて報われること
- 無駄な行動が思わぬ損失を生むこと
- 思いもよらないことが起こること
「瓢箪から駒」の読みと意味
このことわざは読める人も多いのではないだろうか。
「ひょうたんからこまがでる」と読む。
少し省略して、「瓢箪から駒」とも言う。
意味は以下の通り。
- 冗談で言ったことが思いがけず事実として実現してしまう。
- 道理上、あるはずのないことのたとえにいう。
出典:大辞林
コトバンクによると、ことわざの成立には、中国の仙人張果老の伝説が影響しているようだ。
この伝説とは、張果老は白いロバに乗って各地を廻り歩き、休むときはロバを瓢箪の中に収めていたというもの。
「駒」は「馬」の意味があり、ここでは白いロバのことを指す。
したがって、冒頭のクイズの答えは、もっとも意味が近しい「4」だ。
「瓢箪から駒」の「駒」は将棋の駒のようなものをイメージしていた。
「不思議ではあるが、そんなに驚くことでもなくないか」と思っていたが、馬が出てくるなら話が違う。
現代的に言うと瓢箪からディープインパクト、瓢箪からキタサンブラックだ。
「瓢箪から駒が出る」は京いろはかるたの「ひ」の札にも使われている。
「瓢箪から駒が出る」を使った例文
「冗談で言った提案が採用されるとは、まさに瓢箪から駒が出た。」のように使える。
「瓢箪」の字について
「瓢箪」は漢検準1級相当の漢字。
漢検準1級では読めるだけではなく書ける必要がある。
意味は以下の通り。
- ウリ科のつる性一年草。アフリカ原産。夏の夕方、白色の花をつける。果実は中央がくびれている。
- 成熟したヒョウタンの果実の中身を除き、酒や水などを入れる容器にしたもの。ふくべ。ひさご。
出典:漢字ペディア
特に瓢箪から作った容器を「ふくべ」や「ひさご」という。
「瓢箪に釣り鐘」という故事もある。
これは「比べものにならないもののたとえ」だ。
瓢箪も釣り鐘もぶら下がるものであるが、大きさや重さは全く違うことに由来する。
ちなみに、「ヒョウタン相容れず」という慣用句もある。
これは「瓢箪」ではなく「氷炭」という字を書くので注意だ。
「氷炭相容れず」とは、「根本的に性質が異なり、互いに合わないこと」という意味。
意味さえ押さえておけば、漢字を間違うことはないだろう。
「瓢」の字
読み
「瓢」の字の読みは以下の通り。
音読み:ヒョウ
訓読み:ひさご、ふくべ
一文字で「ひさご」・「ふくべ」という訓読みがある。
意味
意味は1つだけ押さえておけばよい。
- ひさご、ふくべ、ひょうたん。
出典:新漢字林
他の熟語
「瓢」の字を使った熟語を紹介する。
- 干瓢
- 瓢虫
干瓢
- ユウガオの栽培変種の白い果肉を薄く細長くむき、干した食品。
出典:大辞林
読みは「かんぴょう」。
かんぴょう巻きのかんぴょうだ。
かんぴょうといえば恵方巻のイメージが強い。
瓢虫
- コウチュウ目テントウムシ科に属する昆虫の総称。
- ナミテントウの別称。
出典:大辞林
読みは「てんとうむし」。
他にも「天道虫」、「紅娘」の漢字表記がある。
「箪」の字について
「箪」の字は漢検準1級では頻出。
読みも書きも出題されるが、意味も単語も多くはないので、学習のコスパが良い。
読み
「箪」の字の読みは以下の通り。
音読み:タン
訓読み:わりご・はこ・ひさご
意味
漢字林によると「箪」の意味は以下の通り。
- かたみ。はこ。竹製の小さいはこ。
- わりご。竹製の丸い飯びつ。
- ひさご。
- 竹の一種。
出典:新漢字林
「わりご」の画像はこちらを参照。
他の熟語
「箪」の字を使った熟語を紹介する。
- 箪笥
- 箪食瓢飲
箪笥
- 衣類・小道具などを整理・保管するための箱型の木製道具。
出典:大辞林
読みは「たんす」。
日常生活になじみ深いあのたんすだ。
箪食瓢飲
- 竹器に入れた食物とひさごに入れた飲料。簡単な飲食物。また、貧しい生活に安んじることをいう。
出典:大辞林
読みは「たんしひょういん」。
四字熟語で出題されることもあるので漢検準1級を受検するなら押さえておきたい。
「瓢箪から駒が出る」のまとめ
<読み>
ひょうたんからこまがでる
<意味>
1. 冗談で言ったことが思いがけず事実として実現してしまう。
2. 道理上、あるはずのないことのたとえにいう。
<例文>
冗談で言った提案が採用されるとは、まさに瓢箪から駒が出た。









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