城崎にて③ ~逆戻~

目次

久谷

餘部の隣駅、久谷。

予定外のイベントとはいえ、ここから本腰を入れた兵庫県の旅が始まる。


前回も書いたが、久谷から餘部まで、自然を感じながら一本道を歩くプランに決定した。


約1時間6分、どんな興奮と感動が待っているのだろうか。

そんな思いを胸にあたりを見渡す。

山々が私を出迎えている、そんな感覚を覚える。



先ほどの写真の反対側。線路側と歩道側の境界がわからない。

しばらくは駅の出口もわからなかった。


なんとか駅のふもと(?)に降りる道を見つけ、歩みを進める。

この日は1月にしてはかなり暖かった。

3月の、春の到来を予感させるような暖かさ。リュックを背負って歩くと少し汗ばむ。


久谷周辺の住宅などに目を向けながら、目的地・餘部へとGoogleマップの道筋を辿っていく。

時の流れが止まっているかのような、静寂につつまれた村を歩いている。

喧騒の地を離れ、心を整えることができたのも怪我の功名である。

子供に話しかけられたら、「野鳥の撮影が趣味でねぇ」と元気よく笑う準備をしていた。


逆戻

順調に歩を進めていたところ、道の途中に立て看板。内容を読むとそこには…

なんと、通行止め!!

目が節穴でなければ、確かにそう書かれている。

放心し、1分ぐらいその場に立ちすくむ。

餘部まで歩くという計画がすべておじゃんだ。

炎上手前のプロジェクトのごとく、予定通りにことが運ばない。

覆水盆に返らず、嘆いていても仕方ないので、次の一手を考える。

コンビニでもあれば時間をつぶせるのだが…

地図の縮尺を間違ってはいないだろうか。

5kmほど西にかろうじてコンビニが存在しているようである。

次の電車が来るまで1時間ほど、久谷で待つしかなくなった。

「道路が通行止め!来た道を引き返すことに。6マスもどる。」

人生ゲームだとこんなところであろうか。


まぁ、人生たまには戻ってみることも悪くはない。

久谷をゆっくり探検することに。

予定外を楽しむ心こそ、旅人に必須のものである。


←前の記事                  次の記事→

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次