夕飯は宿に併設されている『いろりダイニング三國』で但馬玄(但馬牛)のコース料理を頂く。
レストランの指定席に案内され、本日のメニューに目を通す。
この旅行は1月に行ったという証憑にもなっている。
年月日の一部が消えているのは察してください。
筆を執るのが遅すぎて、名探偵コナンの「天下一夜祭殺人事件」で使用されたアリバイトリックを模したと疑われても仕方がない。
料理が運ばれる前に生ビールを注文。
旅先で喉に通すビールは格別の味わいがある。
ここから但馬玄のコースの始まりである。
まずは前菜盛り合わせ。
但馬玄の歯切れのよい肉感がビールによく合う。
但馬玄のコンソメスープ。
一口飲むと、但馬玄が微笑みかけてくる様が目に浮かぶほど、牛肉の風味が口内に広がる。
「肉には赤ワインが合う」程度の知識だが、優雅な気分を冗長させる意味も込めて、メインのステーキが来る前に赤ワインを注文。
「このワインは2017年もののブルゴーニュ地方のなんちゃらという畑で~」みたいなうんちくとかあるのだろうか。
我こそがサーロインと言わんばかりの王者の名札とともに、メインのサーロインステーキが到着。
一口食べると、ふわふわパンケーキのごとく柔らかい、溶けるかのような食感とともに、コクのある肉汁があふれ出る。
そこに赤ワインで追い打ちをかけ、優勝。
至福of至福である。
そしてご飯の但馬産コシヒカリ。
メニューに書かれている、(但馬玄のカレールー追加でご注文いただけます)を見る。
ここまでで腹7分といったいい感じ。追加すると容量オーバーなのは予想に難くない。
しかし、心の中の班長が囁く。「欲望の解放のさせ方がへた….。」
気が付けばカレールーはそこにあった。
但馬玄入りカレーは非常においしかった。が、意外と量が多く腹9.9分に。
かなり苦しい中、本日のデザートを頂く。
「スイーツは別腹♪」というフレーズが今は強がりにしか聞こえない。
お腹はいっぱいでも、ブリュレがおいしくないわけがなく、完食。
七つの大罪「暴食」の名を冠する条件を満たしたかもしれない、と思うほどお腹が苦しかった。
コース料理は全体的に満足度が高く、良い思い出へと昇華された。
餘部での肉まんとコロッケを少し後悔しつつ、お腹をさすりながら部屋へと戻るのであった。
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